歴史・ギャラリー

調布の花火の始まり

 わがまち調布の花火の歴史は古く、初めて開催されたのは昭和8年のことです。その後、太平洋戦争のため一時中断されましたが、戦後の復活は早く、昭和29年からは全日本輸出振興煙火競技大会として14回開催されました。その美しさ、豪華さは、全国有数の花火と言われています。

多摩川燈籠流しの余興として花火復活

 昭和57年から調布市花火大会としての歴史が始まりました。

 第1回大会では、首都圏では珍しくなった8号玉、100mのナイアガラ、仕掛け3台、豪華なスターマイン7組など、約800発の鮮やかな花火が打ち上がりました。

最近の花火

 第22回大会から音楽と花火がコラボレートする「ハナビリュージョン」が加わり、今では調布名物として親しまれています。ノンストップで打ち上がる10,000発以上(第22回〜29回)の花火が、調布の夜空を彩ってきました。

 市制50周年記念開催では、花火コンクール入賞作品50連射を含む超特大スターマイン、尺玉連発など、また、市制60周年記念開催では、多摩川流域最大級ナイアガラの復活など、多彩なプログラムで花火を打ち上げました。


調布市花火大会の歴史
開催日 名称 打ち上げ数
来場者数
特色
(当時の記録から)
1933年     初めて多摩川の河川敷で花火大会を開催。
1936年
8/15(土)
納涼花火大会 数百発 京王線キャンペーン
当選標語「涼しい花火は…涼しい電車で!!」
早打ち数十発、仕掛け十数台の打ち上げ。
1937年 太平洋戦争の影響で中止    
       
       
1954年

第1回

全日本輸出振興煙火競技大会

   
1955年
7/9(土)
第2回
全日本輸出振興煙火競技大会
30万人

85社が参加。昼と夜の2部構成。

一尺玉、八寸玉、五寸玉早打ち、仕掛け花火などが打ち上げられる。
1956年
7/14(土)
第3回
全日本輸出振興煙火競技大会
数十万人 『夏空を彩る 五色の祭典』
深大寺観光協会と多摩川観光協会が一本化され、1月に調布市観光協会が発足。
午後4時から9時30分まで、日本中の腕利き花火業者60余が、自慢の技術を競った。一尺五寸玉、一尺玉、1,000mのナイアガラ、仕掛けなどが打ち上げられる。
1957年
8/3(土)
第4回
全日本輸出振興煙火競技大会
数十万人 午後4時から9時30分まで、日本中の腕利き花火業者60余が、自慢の技術を競った。全日本の中央大会とも云うべき大会で、他では見られない豪華さがあった。
1958年
8/2(土)
第5回
全日本輸出振興煙火競技大会
  昼の部が午後4時から、夜の部が午後7時30分から開催された。
1959年
8/1(土)
第6回
全日本輸出振興煙火競技大会
数十万人 『夜空の祭典』
全国の製造業者80余が自慢の腕を競った。その規模、絢爛豪華さは全国一を誇っていた。
午後4時からの昼の部では、美しい各種の色彩の煙が空中に花模様を描き、午後7時30分からの夜の部では、夜空に一尺玉、五寸玉など、他では見られない大玉が打ち上げられ、観客を魅了した。
1960年
7/23(土)
第7回
全日本輸出振興煙火競技大会
25万人 『夜空に散る花模様』
昼間は色とりどりの煙が空中に美しい花模様を描く競技があるため、「煙火競技」という名称が付いている。
1961年
7/29(土)
第8回
全日本輸出振興煙火競技大会
  全国から80余の花火業者を選んで腕を競い合う、全国でも稀な大会だった。
1962年
7/29(日)
第9回
全日本輸出振興煙火競技大会
20万人 全国から40業者が参加。一尺玉、五寸玉、スターマイン、仕掛けなどが打ち上げられる。
1963年
7/27(土)
第10回
全日本輸出振興煙火競技大会
  昼の部が午後4時から、夜の部が午後7時から開催された。
1964年
7/25(土)
第11回
全日本輸出振興煙火競技大会
20,000発
18万人
『夜空に描く光の芸術』
参加業者は33社。都内ではここしか見られない一尺玉や、五寸玉の早打ちをぬって、「オリンピアの花園」、「五輪におくる菊花園」、「オリンピックの夜のにぎわい」など、オリンピックにちなんだ大スターマインの打ち上げや、1,000mのナイアガラなどの仕掛け花火が、夜空を五彩に彩った。
1965年
7/24(土)
第12回
全日本輸出振興煙火競技大会
10万人 ここでしか見られない尺玉等の競技が行われた。
1966年
7/23(土)
第13回
全日本輸出振興煙火競技大会
  全国から50〜60人の花火業者が競い、その美しさ、豪華さは日本一と言われた。競技の種類は、A組(選抜スターマイン)、B組(一尺玉コンクール)、C組(五寸玉早打ちコンクール)に分かれていた。
1967年
7/29(土)
第14回
全日本輸出振興煙火競技大会
22万人 『夜空にえがくアブストラクト』
競技の種類は、A組(スターマインコンクール)=通商産業大臣賞、B組(一尺玉コンクール)=東京都知事賞、C組(五寸玉早打ちコンクール)=調布市長賞。合間にナイアガラなどの余興花火が打ち上げられる。
1968年 京王線の架橋工事で中止 「夏の夜空を彩る花火大会は中止」
京王線相模原新線建設のため、京王多摩川駅を移設し、高架駅にする改良工事の影響で、関係機関と協議し、危険防止のため中止となった。
1969年 開催環境が整わず中止   「夏の風物詩 花火大会は中止」
夏の風物詩として東京名物の1つに数えられていた京王多摩川の花火大会は、都合により中止と決まった。
1980年     燈籠流しが14年ぶりに復活。
1981年
7/18(土)
  240発
3千人

燈籠流しの余興として打ち上げ。燈籠流し2,000基。


調布市花火大会として
開催日 名称 打ち上げ数
来場者数
特色
(当時の記録から)
1982年
7/18(日)
第1回
調布市花火大会
多摩川燈籠流し
800発
8万5千人
屋形船から読経が流れる中、1,000基の燈籠が流された。八寸玉やナイアガラなど仕掛け3台、華麗なスターマイン7組などが打ち上げられる。
1983年
7/27(水)
第2回
調布市花火大会
多摩川燈籠流し
2,100発
15万人
燈籠流し2,000基。希望の家(5月に開設)から350人を招待。前年からの水害で川の流れが変わったため、当初計画していた八寸玉の打ち上げは中止された。
1984年
7/22(日)
第3回
調布市花火大会
多摩川燈籠流し
3,000発 『百花繚乱一夏の夜空に大輪の花』
燈籠流し2,000基。400〜500mのナイアガラが初めて多摩川をまたぐ。八寸玉10発を含む大型スターマインの打ち上げ。写真コンクールも開催。
1985年
7/25(木)
第4回
調布市花火大会
多摩川燈籠流し
3,700発
20万人
『花火とレーザーによる光と音と色彩によるファンタジー』
市制施行30周年記念、光と音と色彩による花火大会。
レーザー光線によるアニメーションなどの映像ショー、消防自動車を利用したカクテル光線の噴水、子ども太鼓、写真コンクールなど。200mのナイアガラやスターマイン14組などが打ち上げられる。
1986年
7/24(木)
第5回
調布市花火大会
多摩川燈籠流し
4,100発
22万人

『クライマックスな真夏の一夜』
全国でも類のないレーザー光線の乱舞、涼しさをかもし出す7色の噴水によるウォーターライトショーなど、河原に響きわたるBGMのもと、光と水と音の祭典が繰り広げられた。記念ミニハッピの販売、熱気球の乗船、ラジコンカーレース、英流和太鼓(調布市)と鬼島太鼓(木島平村)の共演、鯉の稚魚の放流、写真コンクールなどを開催。

五寸玉、スターマイン14組、200mのナイアガラなど仕掛け5台、中国花火など。

1987年
7/23(木)
第6回
調布市花火大会
多摩川燈籠流し
5,000発
27万人
『真夏の夜空を彩る光と音の祭典』
レーザー光線、和太鼓、熱気球ナイトフライトショー、伊東四朗さん(市内在住)の司会。昼間は熱気球乗船会、ハングライダーチャレンジコーナー、ラジコンカーレース、写真コンクールなどを開催。
花火大会実行委員会が発足。
伝統的な「菊・かむろ」など割物の早打ち、一度に1,600連発など20組のスターマイン、300mのナイアガラなど。
1988年
8/5(金)
第7回
調布市花火大会
多摩川燈籠流し
7,041発
32万人
『真夏の夜空を彩る7,000発』
燈籠流し1,000基。昼は熱気球フライトショーやラジコンカーレースも行われた。強風のため実施可否を検討。消防署員や消防団員が水の入ったバッグを背に火が残る灰を消火。
二ヶ領上河原堰上流(多摩川会場)、下流(布田会場)の2カ所での打ち上げが始まる。
都内ではめったに見られない一尺五寸玉や一尺玉などの大玉、スターマイン、市章「ち」をかたどった花火、対岸の川崎市まで300mにおよぶナイアガラなど。
1989年
8/3(木)
第8回
調布市花火大会
8,888発
35万人

『どどーんと 調布大噴火』
燈籠流し1,000基。スターマインの中に一尺玉を仕込む特大スターマイン、一尺五寸玉、上空350mで川幅一杯に咲く大輪、一尺玉10連発。多摩川をまたぐ300mナイアガラ、100mの大富士など。

1990年
8/4(土)
第9回
調布市花火大会
9,099発
40万人
『絶好調布!9,099発の乱れ打ち』
燈籠流し1,000基。一尺五寸玉2発、一尺玉10連発、川幅いっぱいのナイアガラ、川をまたぐ大富士など。台風10号が八丈島付近に停滞するも開催を決断。
1991年
8/3(土)
第10回
調布市花火大会
10,732発
50万人

『夏だ!花火だ!尺玉100連発』
多摩地区最多の打ち上げ数。復活10周年記念に、全国でも初めての「尺玉100連発」が始まり、3秒に1発のペースで5分間一尺玉が打ち上げられる。その他、スターマインも29基、一尺五寸玉、ナイアガラなど。1時間30分に10,000発の打ち上げ。

1992年
8/7(金)
第11回
調布市花火大会
10,547発
50万人
『見上げたもんだ調布名物尺玉100連発』
燈籠流し1,000基。一尺五寸玉2発、調布名物「尺玉100連発」、スターマイン、300mナイアガラなど。
1993年
8/7(土)
第12回
調布市花火大会
10,471発
40万人
『夏の夜空は百花繚乱!これが調布名物尺玉100連発だ』
調布名物「尺玉100連発」、一尺五寸玉2発、スターマイン、300mナイアガラなど。
8/6(金)の予定だったが、雨のため延期。
1994年
8/5(金)
第13回
調布市花火大会
11,111発
55万人
『粋だね、調布の花火は!』
燈籠流し1,000基。調布名物「尺玉100連発」、大スターマイン、花園のように広がる巨大爆竹「中国庭園花火」、300mナイアガラなど。
1995年
8/4(金)
第14回
調布市花火大会
約10,000発
45万人
『夏の夜空に広がった色とりどりの花』
燈籠流し。開始直前に雷雨に見舞われるも、その後は順調に打ち上げ。
爆竹「中国庭園花火」、ナイアガラ、調布名物「尺玉100連発」など。
1996年
8/8(木)
第15回
調布市花火大会
約10,000発 『興奮と感動の夏がやってくる』
夜空を染め上げるスターマイン、ナイアガラ、大迫力の調布名物「尺玉100連発」など。
1997年
8/7(木)
第16回
調布市花火大会
約10,000発 燈籠流し1,000基。
巨大な爆竹「中国庭園」、ナイアガラ、富士の仕掛け、王様スターマイン、調布名物「尺玉100連発」など。
1998年
8/6(木)
第17回
調布市花火大会
約10,000発 『夏の夜空に興奮と感動がやってくる!』
第1部「調布花火開演」、第2部「音と光のファンタジー」、第3部「グランドフィナーレ」の3部構成。
スターマイン、ナイアガラ、調布名物「尺玉100連発」、直線的で糸を引く花火がさまざまな角度に打ち上がるスペイン花火など。
1999年
7/21(水)
第18回
調布市花火大会
約10,000発
25万人
第1部「調布花火開演」、第2部「音と光のファンタジー」、第3部「グランドフィナーレ」の3部構成。
花火大会実況生中継を調布FM、調布ケーブルテレビジョンで放送。
スターマイン、ナイアガラ、調布名物「尺玉100連発」、直線的で糸を引く花火がさまざまな角度に打ち上がるスペイン花火など。
2000年
8/30(水)
第19回
調布市花火大会
約10,000発
35万人
『トリは調布の尺玉100連発』
今年も3部構成。沖縄サミットと重なり警備体制が整わないため時期をずらす。
スターマイン、調布名物「尺玉100連発」、一尺五寸玉など。
2001年
10/27(土)
第20回
調布市花火大会
約12,000発
35万人
『「調布発夜空行き」新しい伝説が生まれる』
復活20回記念。全国初「一尺五寸玉10連発」が初登場。調布名物「尺玉100連発」、特大スターマインなど。
8月22日の予定が台風11号の影響で中止となるも、強い要望により秋に延期して開催。
「有料升席」を初めて設ける。大会提供花火として2会場で「音と光の花火」を打ち上げる。
多摩川で行われた最後の燈籠流し。
2002年
10/13(日)
第21回
調布市花火大会
約10,000発
35万人

サッカーW杯、市長選のため10月開催。
コンピューターによる打ち上げ、多摩川を横断するナイアガラ、調布名物「尺玉100連発」、ラストは一尺五寸玉入り銀冠のスターマイン連発。有料席購入者先着300人に「調布花火Tシャツ」プレゼント。
オリジナル風呂敷、ハンドタオルの販売。燈籠流しは野川で8月24日に開催される。

2003年
7/20(日)
第22回
調布市花火大会
約10,000発
23万5千人
調布名物「尺玉100連発」のほか、音楽と花火のコラボレーション「ハナビリュージョン」が初登場。曲はFC東京のサポーターソング。
2004年
7/25(日)
第23回
調布市花火大会
約10,000発
35万人

『調布の花火はノンストップライブ』

約1時間、途切れることなく10,000発の花火が調布の夜空を華やかに彩った。ハナビリュージョンの曲は、FC東京のサポーターズソング(オープニング)と、「新選組!」のテーマ(フィナーレ)。

2005年
7/23(土)
第24回
調布市花火大会
約10,000発
35万人
市制施行・観光協会50周年記念大会。
50周年の花火コンクール入賞作品50連射を含む超特大スターマイン、市制施行50周年記念の調布名物「尺玉100連発」、ナイアガラなど。
ハナビリュージョンのテーマは「映画のまち調布」。ノンストップで約1時間。
2006年
7/23(日)
第25回
調布市花火大会
約10,000発
35万人
復活後25周年を迎える記念大会として、調布名物「尺玉100連発」を含む、約1時間ノンストップで10,000発のプログラム。
ハナビリュージョンのテーマは「映画のまち調布」。
2007年
9/29(土)
第26回
調布市花火大会
約10,000発
35万人
ノンストップで約1時間、八寸玉を含む大玉を使ったスターマイン、ナイアガラなど。ハナビリュージョンは前半、後半の2回実施。
2008年
8/23(土)
第27回
調布市花火大会
約12,000発
25万人
約1時間、一尺玉などの大玉を使った大スターマインなど、途切れることなく12,000発の花火が調布の夜空を華やかに彩る。ハナビリュージョンは前半、後半の2回実施。
2009年
7/18(土)
第28回
調布市花火大会
約12,000発
35万人
約70分間、一尺玉などの大玉を使った大スターマインなど、途切れることなく12,000発の花火が調布の夜空を華やかに彩る。ハナビリュージョンは前半、後半の2回実施。「ゲゲゲの鬼太郎」などの音楽。
2010年
7/24(土)
第29回
調布市花火大会
約12,000発
35万人
大玉を使った大スターマインや、前年好評だった「鬼太郎花火」、八寸玉を含むハナビリュージョンなど、濃厚なプログラム。
2011年 東日本大震災の影響で中止    
2012年
10/20(土)
第30回
調布市花火大会
約9,000発
28万人
『〜澄み切った秋の夜空に大輪の華を〜』
多摩川河川敷の工事により秋開催。澄み切った秋空を華やかに彩る。
記念すべき第30回目の花火大会。
2013年
8/24(土)
第31回
調布市花火大会
〜スポーツ祭東京2013開催記念〜
約8,000発
35万人
スポーツ祭東京2013のマスコットキャラクター「ゆりーと」の仕掛け花火のほか、ゆりーと席を設置し、秋に開催する国体のPRを行った。
2014年
8/24(日)
映画のまち調布“夏”花火2014
(第32回調布市花火大会)
約8,000発
38万人
「映画のまち調布」をPRするため、「映画のまち調布“夏”花火」と銘打ち開催。映画音楽とコラボレートしたハナビリュージョンで会場を盛り上げた。
2015年
8/22(土)

市制60周年記念
映画のまち調布“夏”花火2015
(第33回調布花火)

約9,000発
38万人
調布市制施行60周年記念として開催。多摩川流域最大級300mナイアガラや映画音楽のハナビリュージョンを実施。
開会式では、木島平村(姉妹都市)の子どもたちによる鬼島太鼓で会場を盛り上げた。

2016年8/21(日)

映画のまち調布“夏”花火2016
(第34回調布花火)

約8,500発
35万人
ハナビリュージョンに、映画音楽やオリンピックのテーマソングを選曲。2015年にご逝去された名誉市民水木しげるさんのご功績を称え、ゲゲゲの鬼太郎の音楽に乗せながら、水木アニメキャラクターを描いた花火を打ち上げた。
2017年10/28(土) 映画のまち調布“秋”花火2017
(第35回調布花火)
中止 調布名物「ハナビリュージョン」、2年ぶりに復活する大ナイアガラ花火など多彩なプログラムで、約9,000発の花火を打ち上げる予定だったが、前週に通過した台風21号の影響で多摩川が増水し、打上場所である中州への花火資材搬入ルートが確保できず、開催中止となった。 順延もなく完全に中止となったのは史上初。